ネコの「パンダ」の治療

- update更新日 : 2021年05月21日
folder未分類

先日、治療に伺ったお宅で、飼っている猫が、
「食欲が無く、数日間絶食状態が続き、
猫のトイレの容器に行くのも、頭から入って行けず、
後ろ足から一歩ずつやっと入る状態だったので、
2日に1回、点滴をしに行き、やっと少し食べれるようになった。
でも、もう寿命かと思っている。」
 
と言われました。
 
見てみると、首を右に傾けたまま、左右へよたよた、
ふらふらしながら1歩づつ歩いていました。
 
その猫の名前が「パンダ」と言い、毛が白地に黒がまだらに有りました。
子猫の頃、交通事故にあって、倒れているのを、まだ生きているからと言って、
知人が連れて来たのが、初めての出会いだそうで、
事故の後遺症で、首が右に曲がったまま、そのお宅に来てから19年。
人間だと100歳ぐらいだそうです。
 
人間であるその方の治療中、頭に置鍼している最中に、
「良くなればいいな。」と思いながら、人間と同じように診断し、
鍼は嫌がるだろうから、テーブルに有ったボールペンを、
鍼の代わりに、パンダの後頭部にある全身を調整するつぼに当て、
棚の上にあったプラスチック製の打ち出の小槌で、1回軽く叩きました。
 
すると、打ち出の小槌が効いたのか、パンダの首がほぼ真直ぐ伸びて、
少しよたつきながらもトコトコ歩いて行きました。
「あ、良くなった。」と思いながら、パンダの後姿を見ていました。
 
1週間後、その方から、
「パンダが元気になった。あれから首が真直ぐになり、トイレも頭からすっと入れ、動きも以前のように良くなり、食欲も出て、餌をくれくれと催促する。ありがとう。」
とお礼の電話がありました。
 
猫を治療したのは始めてです。
点滴のおかげはありますが、猫にも効くんだと驚きました。

交通事故のネコ、斜頚、食欲不振、平衡感覚異常

EKさん、80才、女性、墨田区在住

交通事故で首が右に傾いて 左足が―寸おかしく
耳が遠く いろ/\障害があって 家に来 十九年
過ぎました。
昨年11/15食べなくなり入院 抜歯一本 三日入院
12/4より点滴7回→病院から帰って来た日 平衡感覚が
おかしくなり、首の傾いている右方向にぐる/\
廻りその後も歩くのに右方向にばかり行く
様になりました。
12/5梶原先生に治療していただいて その後
首が真っ直ぐになり 寝る時も首を横にして
楽な姿勢で寝る様になり 歩くのもほとんど
真直ぐに歩ける様になりました。
食欲も出て来て現在は良く食べ よく寝る様に
なりました。ありがとうございました。
 
平成二十六年―月

250 197 cat panda face ok  2014-01-05  002.jpg  
    250 249 panda and  toire 2014-01-05(sun)  001   001.jpg .jpg187 250 panda walking   straight  neck  2014-01-05(sun)007.jpg