花粉症
花粉症で苦しんでいるあなたへ!
時 期
早い方は1月下旬から、5月の連休あたりまで、花粉症に悩まされます。
症 状
目のかゆみや異物感、流涙、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、
のどのイガイガ、頭重、頭痛、だるさ、皮膚炎などが表れます。
花粉症は、そのようなものですが、この季節の症状が年々重くなっています。
例年は花粉症に加え、その影響が「寝違い」になるぐらいですが、
最近は、背・首・肩の痛み、腕のしびれ、吐き気、頭痛、
呼吸困難になる方も居られ、年々体の異常を訴える方が増えています。
アレルギー反応の分類
花粉症は、吸入性アレルゲンによるⅠ型アレルギー反応
(即時型、アナフィラキシー型)に属し、
IgEと言う免疫グロブリンに属する抗体が、
組織中のマスト(肥満)細胞や血液中の好塩基球の表面に固着し、
そこでアレルゲンと結合すると、組織内のカルシウムが増え、
さまざまな化学伝達物質(ヒスタミン、ロイコトリエン、
プロスタグランジンなど)を放出します。
これらの科学伝達物質は、気管支の平滑筋を収縮させて粘膜のむくみ(浮腫)
を来して、喘息発作を起こし、鼻粘膜に作用して鼻水や、くしゃみを生じさせ、
皮膚の毛細血管の透過性を増してじん麻疹を起こすのです。
これらの変化はアレルゲンとの反応直後から起こるために
即時型反応と呼ばれますが、
その後は好酸球が作用して炎症を局所に起こす遅発型反応が生じます。
花粉症の原因物質
春の花粉症を引き起こす樹木
杉 - 2月~4月
ハンノキ ー 2月~5月
ヒノキ - 3月中旬~5月上旬
シラカンバ ー 4月~5月
花粉としてはこのようなものですが、
それに加え、PM2.5、黄砂、排気ガス、放射能、真菌(カビ)の胞子の影響も有ります。
PM2.5は中国に近い、沖縄、九州、西日本や、日本海側で多くみられますが、
日によっては都内にも飛来しています。
顕微鏡で見ると中心に燃えカスの炭素が入っており、
中国では石炭が、発電用燃料の主力であり、
中国の家庭で暖房用燃料としても使用されています。
また、自動車の排ガス、煤煙なども原因とされています。
黄砂は、やはり中国大陸からですが、2月から5月にかけて国内に飛来し、
4月が一番の多く、中国での度重なる地下核実験での放射能や、
細菌、カビも一緒に飛来するみたいです。
黄砂が多い日は、救急車の出動回数が増えるのも、
体調不良に影響を及ぼしていると言えるでしょう。
ディーゼルエンジンの、排気ガスに含まれる窒素酸化物がアレルギーの原因になりますが、
ディーゼルエンジンの排気ガスと、それ以外の車や工場の排煙も含めたものと、
たんぱく質の花粉が接触し、タンパク変性を起こし、より有害なものになり、
空気がきれいで花粉の多い山間部より、排気ガスが多く花粉の少ない都心の方が、
花粉症が多いという現象が生じています。
放射能は、都内でもホットスポットが有り、空中での濃度は下がってますが、
地表での濃度は依然高い値を示しているようです。
真菌(カビ)の胞子は、暖かくなるに従い、湿度の高い日本では、断熱材、壁紙の裏、
押入れ、風呂やトイレの床下や壁裏から発生します。
知らず知らずの内に、吸い込んでいる事があります。
体に出る異常反応
花粉症の症状や原因は上記の様ですが、体には、目、鼻、のどより、
肺や気管支の炎症が強く表れています。
その為、自覚されることは無いかもしれませんが、
両肺のある胸、両脇、背中に強い圧痛が生じています。
この時期は首・肩・背中の苦痛を、いつもより強く感じ、
花粉症による肺の炎症で、背中・首が固まり、寝違いになったり、
首にある、腕に通じる神経の出口を、圧迫して、腕がしびれたり、
肺の入っている肋骨が、周りの硬い筋肉で、圧迫されて、呼吸困難になったり、
肺の炎症や呼吸が良くできないため、酸素がうまく取り込めないので、
血液中の疲労物質を処理できなく、疲労、頭重、頭痛、だるさを感じるようになります。
副鼻腔・気管支・肺の治療
外出時にマスクや眼鏡を使用することはもちろんのことですが、
副鼻腔や、気管支、肺の治療をすることで、花粉症や、
体の異常が調整され、呼吸しやすく、この時期を楽に過ごせるようになります。
症状は目・鼻・のどなどですが、治療すべき所は、副鼻腔、気管支、肺です。