高いところへ昇る

- update更新日 : 2021年05月21日
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腰痛で来られる60代の女性のお父さんが、93才で先日亡くなられました。
インフルエンザにかかり、持病の腎臓病が悪化し、入院されていましたが、病院ではこれ以上治療のしようが無く、ご本人の希望で、自宅に戻り、毎日訪問看護を受け、点滴を外し、食事も水も受け付けなくなり、寝ておられました。
 
亡くなる2日前の夜2時、みんなを集めてくれと言い、87才の妻、60代の娘、30代の孫娘が集まり、お父さんは、
 
「もう少ししたら行く。今高いところへ昇っている。良い人生だった。幸せだった。ありがとう。さよならは言わないよ。ゆっくり行くから。」
 
と、もう5日も点滴も食事も水分も取っていないのに、はっきりした声で言い、家族みんなに一人ずつ声をかけ、みんなが泣いている中、静かに目を閉じたそうです。
 
家は、国道の近くに有り、普段、車の音が騒がしいのに、亡くなる1週間前から、車の音がほとんど聞こえなくなり、空気が澄みきって来て、葬式に来たお坊さんも、家に入った瞬間から、空間がきれいで静かなのがわかった、と言われたそうです。
 
ご本人の希望どうり、外部の参列者のない家族葬にし、
葬儀は、荘厳で、清浄に行われ、亡くなられた後の顔は、
生前よりも非常に良い顔に変わり、
高僧みたいな顔になっていた、と言われていました。
 
娘さんは、「親ばかかも知れませんが、今まで出た葬式の中で1番良かった。」
と言われていました。
 
87才の妻は、娘に、夫の亡くなる2日前の家族に対する話は、
「あれは映画の様に素晴らしかった。」と何度も話しているそうです。
 
理系のサラリーマンだったお父さんは、生前、
「人の足を引っ張ったことも、引っ張られたこともなかった。」と娘さんに言われたそうです。
 
 
 
想像ですが、亡くなる前に、次の行き先が高いところだと、
この様な現象が起こるんだと、驚きました。
 
神道では、霊界もしくは、浄明界。
仏教の十界の中では、天界もしくは、六道輪廻を超えて、
縁覚界まで行かれたのかも知れません。
 
 
この話をお聞きし、自分の人生、このままではまずいな、と思いました。